
「初春月の祝い膳」 調製 五十嵐 忠則 今月の賛助店 「海石榴」
今月は京風懐石「海石榴」(二代目社長斎藤朝子様)にご協力いただきました。
平成八年四月の創業。東京の奥座敷と言われる奥湯河原の、“泊まれる料亭”として全国に知られる料理旅館です。深山幽谷の山間に建つ数寄屋造りのたたずまいは、行き届いた温泉とともに訪れた人の心身を癒してくれます。能と茶道の伝統を活かした奥ゆかしい空間とロビーでのおもてなしに宿の心配りの細やかさを感じます。湯上がりのひとときをラウンジで過ごすのも優雅な気分です。
「海石榴」の名は湯河原の町の花でもある万葉集の「椿」の古語に由来し、客室に付けられた大虹、舞鶴、有楽などの名称も椿の種類に因んだものです。
能の演目にあやかった先附は後の料理への期待感にあふれ、旅館でありながら一品ずつ吟味された器で運ばれる料理は新鮮な驚きと感動を与えてくれます。お粥をメインにした朝食も同様です。
この格式のある豪華な旅館で、伊豆近海や産直の食材を駆使して腕を揮うのは本会副会長で料理長の五十嵐忠則氏です。「海石榴」様のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。
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