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三
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一月の絵献立[三]
「北鎌倉門前」 佐々木 勇吉
【木皿】
トロ湯葉に割醤油、山葵を添えます。
【小蓋】
絹豆腐を茹でて押し、水気を切ってクイジナートに掛け、当り胡麻・玉味噌・砂糖・塩・薄口醤油・レモン汁を入れて味を調えます。胡瓜、人参は短冊切りにして塩水に漬け、蒟蒻は薄く切り、湿地茸はばらします。蒟蒻、湿地茸は吸地で焚き、それぞれを合わせて白和えとします。
【木皿】
出汁を取った後の昆布を水・酒で柔らかく戻し、味醂・醤油・山椒で味付けします。蒟蒻を四角に切って胡麻油で煎り、酒・醤油・味醂で煎り炊きにし、七味唐辛子を入れます。里芋は六方に剥き、そのまま昆布出汁にて塩味を含ませて黒胡麻をのせて焼きます。アスパラガスは色良く茹でます。黒豆はお歯黒・重曹・塩で軽く揉み、たっぷりの水で戻し、薄蜜から含ませて仕上げます。松葉でアスパラガス、黒豆を刺して盛り付けます。
【平椀】
豆腐を絞って裏漉しし、摺りおろした長芋と合わせて薄味を付け、銀杏、百合根、木耳、人参を入れて小丸に取り、油で揚げて煮ます。海老芋は白梅に剥き、塩・味醂で含ませます。人参も紅梅にします。茄子はオランダ煮とします。
【壺】
吉野葛130g、当り胡麻130g、昆布出汁13合を合わせて30分練り、流し冷まして酢味噌を掛けて供します。
【平皿】
豆腐を柚庵地に漬けてから海苔を巻き、その上から湯葉で包み、フライパンで四面を焼いて半分に庖丁します。
【大蓋】
丸十、長芋、アスパラガス、舞茸、蓮根を塩味を付けた衣で揚げます。
【親椀】
小豆は前の晩から水に漬けて置きます。一度茹でこぼしてかために戻します。米一升に餅米二合を入れ、塩味に炊きます。
【汁椀】
大根、人参、豆腐、椎茸、牛蒡、蒟蒻、里芋、蓮根は胡麻油で炒めて昆布出汁を入れ、味噌で味を調えます。
【小蓋】
白漉し餡に抹茶を入れます。糸寒天25g、水一升、砂糖500gを半分に煮詰め、漉し餡、抹茶餡に半分ずつ入れ、流します。
※初めに、白大豆出汁、昆布出汁、干し椎茸出汁、干瓢出汁を取り、ブレンドして置きます。
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