アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立

春の献立 刺身
献 立 食品名 重量
(g)
エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
桜鯛薄造り さくらだい 38 54 7.8 2.2 0.0
伊勢海老 いせえび 30 28 6.3 0.1 0.0
煎酒 清酒 18 20 0.1 0.0 0.9
縒り独活 うど 1 0 0.0 0.0 0.0
花片人参 にんじん 1 0 0.0 0.0 0.1
つる菜 つるな 1 0 0.0 0.0 0.0
莫大開 莫大開 7
山葵 わさび 3 3 0.2 0.0 0.6
合計 99 105 14.4 2.3 1.6

働きかける栄養素・成分を含む旬の食材

鯛(たい)

鯛には、脳の形成に欠かせない良質のたんぱく質が含まれています。たんぱく質は身体の組織を構成する栄養素であり、脳の形成にも必要不可欠。不足すると脳の働きが鈍り、記憶力や思考力の低下を招きます。また、大脳機能の維持に欠かせないDHAも豊富で、脳機能の維持改善の働きかけが期待されます。さらに、エネルギー代謝を促進するビタミンB1・B2、悪酔いの原因物質であるアセドアルデヒトの分解を促進するナイアシンも豊富です。
白身魚の王様格である鯛は、栄養価も王様格。クセがなく食べやすいので、食欲不振のときや病後にも適した食材といえるでしょう。

【その他の期待される働き】

血栓防止、動脈硬化予防、細胞老化防止、視力維持改善、アレルギー抑制、がん抑制など。

脳・記憶によいとされる春の食材

鰊(にしん)

日本では主に北海道西岸に生息し、まだ雪が降り続く3月頃大群をなしてくることから、北海道では「春告げ魚」とも呼ばれている鰊。大脳機能の維持に不可欠な成分であるDHAが豊富に含まれています。また、必須アミノ酸をバランスよく含んでおり、脳の形成に不可欠な良質のたんばく質を摂ることができます。

鮪(まぐろ)

日本の刺身料理の代表格でもある、鮪。部位によって呼び名があり、栄養成分も異なります。赤身に含まれるたんばく質は魚肉の中でも最も多く、アミノ酸も理想的なバランスで含まれているのに加え、細胞老化を防止するセレンも含まれています。また、大トロにはDHAが豊富ですが、高エネルギーですので、カロリーを控えている方は気をつけましょう。

【その他の主な旬の食材】

鮎魚女(あいなめ)、鯵、鰈(かれい)、縞鯵、太刀魚、眼張(めばる)、八目鰻(やつめうなぎ)、山女(やまめ)など

料理人の知恵袋

魚の鮮度の見分け方

一尾で買う場合、まずは体に張りがあり、ピンとしているもの、色が鮮やかで光沢のあるものを選びましょう。このほか、新鮮さの目安として、目が黒く澄んでいるものやウロコやエラがきれいなものは新鮮。
切り身で買う場合は、色がよく、艶があり、身割れなどのないものを選びましょう。

献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著

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脳・記憶への働きかけが期待できる

目・視力への働きかけが期待できる

骨・関節への働きかけが期待できる

皮膚・粘膜への働きかけが期待できる

内蔵・免疫への働きかけが期待できる