アンチエイジングのための日本料理 四季のお献立
献 立 | 食品名 | 重量 (g) |
エネルギー (kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
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粽寿司 | めし 米酢 車糖・上白糖 食塩 きす | 50 | 71 | 3.5 | 0.2 | 13.0 |
蛍烏賊沖漬け | ほたるいか | 28 | 20 | 4.1 | 0.2 | 0.0 |
白瓜蟹射込み | ずわいがに しろうり | 24 | 12 | 2.5 | 0.1 | 0.3 |
火取鮎 | あゆ | 10 | 10 | 1.8 | 0.2 | 0.0 |
車海老にこごり | くるまえび かつお・昆布だし しょうが ゼラチン | 36 | 16 | 3.6 | 0.1 | 0.1 |
蓮根ずんだ | れんこん えだまめ | 10 | 9 | 0.5 | 0.3 | 1.3 |
蛸の旨煮 | まだこ | 10 | 8 | 1.6 | 0.1 | 0.0 |
丸十レモン | さつまいも 車糖・上白糖 レモン | 15 | 31 | 0.1 | 0.0 | 7.7 |
合計 | 183 | 177 | 17.7 | 1.1 | 22.4 |
働きかける栄養素・成分を含む旬の食材
蛍烏賊(ほたるいか)
春から夏に旬を迎える蛍烏賊。烏賊の小型種であるため丸ごとたべられるので、食材が持つ栄養素をそのまま摂取することができます。烏賊には角膜保護成分を作り眼の健康を支えるビタミンA、視神経や筋肉の緊張をほぐすタウリンが豊富に含まれており、眼精疲労の回復に役立ちます。
烏賊は比較的コレステロールが多いため敬遠する方もいるようですが、コレステロール低下作用があるタウリンが豊富ですので、医師からの指導などがない限りはさほど心配はないでしょう。
【その他の期待される働き】
動脈硬化予防、肝機能強化、高血圧予防、糖尿病予防、疲労回復、がん抑制など
眼・視力によいとされる秋の食材
穴子(あなご)
江戸前寿司の代表格ともいえる穴子は、食味が軽く脂肪も鰻の半分。しかし栄養素は豊富です。眼の健康を保つビタミンAはとくに多く、蒸した穴子100gで1日の目標摂取量が摂れるほど。脳の神経細胞に関わるDHA、脳の形成に欠かせない良質のたんばく質も含んでいます。その他にも、骨を強化するカルシウムや老化防止に有効なビタミンEも豊富です。
パセリ
体内で吸収されビタミンAに変わるβ-カロテンが、紫蘇、人参に次いで多く含まれているのがパセリです。また、眼の充血を防ぎ老人性白内障を予防する働きのある、ビタミンCも豊富です。その他にも、コレステロール値低下作用のあるクロロフィル、消化促進作用のあるビネンなど多彩な成分が含まれています。料理の彩として添えられることが多い食材ですが、積極的に摂りたい野菜のひとつです。
【その他の主な旬の食材】
伊佐木(いさき)、えい、鱸(すずき)、鰻(うなぎ)、蜆(しじみ)、鮑(あわび)、蝦蛄(しゃこ)、蔓紫(つるむらさき)など
料理人の知恵袋
おいしいご飯の炊き方
おいしいご飯を炊くには次の4つのポイントに気をつけてみてください。①お米はよく研ぐ。②米と水の分量は正確に。③炊く前に吸水時間をとる。(冬は2時間、夏は30分ほど)。④炊きあがったら約15分ほど蒸らす。お米の新しい・古いや炊きあがりの好みはあると思いますが、基本はこれで大丈夫。古いお米を炊く場合は、炊く直前に酒とみりんを、各大さじ1杯程度入れるのもよいでしょう。
献立・料理 富田正藤(米村)
全国料理業生活衛生同業組合連合会 著