全国うまいもの

愛媛県

【県庁所在地】松山市【地方】中国・四国地方
【人口】1,422,949人(2011年10月1日現在)
【特産品】みかん、いよかん、うどん、五色素麺
【県花】みかんの花【県鳥】コマドリ
【県魚】マダイ【県木】マツ

四国地方の北西部から北中部に位置する県。県下各地で柑橘類が生産され、みかん・いよかんが有名。3000年の歴史を有する道後温泉や四国最大の平山城である松山城、また東・中・南予地方特有の自然や文化施設などの観光資源があり、毎年県内各地で数多くのイベントが行われている。

愛媛県

うわじまかまぼこ【うわじまかまぼこ】

素材のよさがわかる

「田中蒲鉾店」は、創業以来100余年の実績を誇る宇和島一の老舗である。この店で使う魚は瀬戸内海でとれる新鮮なエソだけで、冷凍すり身やデンプンなどは使わない。このエソという魚は煮ても焼いても美味しいとはいえないが、蒲鉾にすると弾力のある歯ごたえに変身するから不思議だ。

エソの頭とはらわたをさばき、身と骨と皮を取り除いて水にさらし、脂をぬくが、宇和島では風味をよくするため脂ぬきはほどほどにする。身をしぼり、ミンチにかけたあと臼ですり潰す。そして味付けに塩をまぶし、ツヤを出すために卵白を入れるだけの昔ながらの純粋な蒲鉾づくりである。ロへ入れるとシコシコした歯ごたえと何ともいえない塩味の風味がある。

切って山葵醤油で食べるのがうまい。煮ては持ち味がなくなる。

【お問い合わせ】

株式会社田中蒲鉾本店 〒798-0040 愛媛県宇和島市中央町1-6-15
[TEL]0895-24-0215 [HP]http://www.netwave.or.jp/~takehime/

五色そうめん【ごしきそうめん】

きれいな色どり

民謡「伊予節」の中でも歌われてている松山地方の特産品。その名の通り、赤・黄・緑・茶・白の五色のそうめん。この色付けの材料は梅花、鶏卵、抹茶、蕎麦粉などの自然負品で着色されカラフルで美しい。

「森川」は約360年前からそうめんをつくっているが、「五色そうめん」は享保2年(1717)からつくりはじめた。原料の小麦粉に食塩と食用植物油を混ぜ合わせ、まず白そうめんをつくる。そして白そうめんをそれぞれの色に着色していく。茄で上がった「五色そうめん」は見た目に美しく味も滑らかでうまい。江戸時代からつくられている「五色そうめん」は栄養が豊富なところから、医者が病人にすすめたという。また近松門左衛門の書簡に「食べるのが惜しくて見て楽しんでいる」とある。

ゆで麺を氷水で冷やすと一段と旨味が出る。

【お問い合わせ】

五色そうめん株式会社森川 〒791-0301 愛媛県東温市南方2283-1
[TEL]089-966-5511 [FAX]089-966-5588 [HP]http://www.goshiki-soumen.co.jp/

緋の蕪漬【ひのかぶづけ】

甘さいっぱいアッサリ味

「緋の蕪」は直径5~10cmぐらいの太さで果皮は濃い赤紫色をしている。中身は真っ白で生のままかじってみると淡い甘味が口の中に広がる。その形や色から判断すると、滋賀県日野地方で栽培される(日野蕪)が原種と思われる。

「緋の蕪」は土地の民謡「伊予節」にも出てくるが、松山城を見渡せるところでしか育たないと伝えられている。この蕪は普通、西瓜(すいか)の裏作などにつくられ、収穫は11月から翌年1月末までつづく。

漬け方は、蕪の葉を落としてきれいに洗い、塩と糠を加えて約1週間荒漬けする。これを洗って塩抜きし、薄切りにしたあと、橙酢に漬け込む。こうして2日もたてば眼にも鮮やかな緋色に変わる。地元松山の人達は「緋の蕪漬」を正月のおせち料理に添えるならわしがある。口当たりがサツパリしていて甘酸っぱい。お茶漬けにも合う。

【お問い合わせ】

須之内商店 〒791-8013 愛媛県松山市山越6-15-36

参考資料「名産・珍味全国うまいもの」富士書店刊

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