全国うまいもの

茨城県

【県庁所在地】水戸市【地方】関東地方
【人口】2,945,505人(2012年4月1日現在)
【特産品】納豆、メロン、スイカ、ワカサギ
【県花】バラ【県鳥】ヒバリ
【県木】ウメ

関東地方北東の太平洋側に位置する県。日本屈指の農業地帯であらゆる農産物を生産している。日立創業の地である日立市・ひたちなか市には日立グループ企業の工場が数多く存在する。また県内各地には大手製造業の研究拠点も多い。県南部は筑波研究学園都市やつくばエクスプレスの整備で特別区のベッドタウンとしての開発が進んでいる。日本三名園の偕楽園や、日本最大の牛久大仏なども有名。

茨城県

鮒甘露煮【ふなかんろに】

頭からかぶりつきたい

フナは昔から日本人の生活になじみ深い。特に釣りの世界では「フナに始まり、フナにおわる」ともいわれる。古河市は利根川の中流に位置し沢山の河川が集まっているところから、昔より川魚漁が盛んに行われていたという。また、この地は日光街道の宿場町でもあったため、宿泊客も多く、旅籠や一膳飯で出していたおかずがフナの煮付けであった。これを改良して甘霧煮にしたのが「ぬた家」の初代で、明治初期のころだ。

フナは肉付きの良い15cm弱のものを使う。内臓を取り出し金串に刺してじっくり焼いた後、大鍋に入れ、水と砂糖でほどよく煮込む。仕上げは、醤油・味醂・水飴で味と照りを付ける。

出来上がった甘露煮は、柔らかく頭から骨ごと食べられる。正月のおせち料理に人気があり、12月になるとフル操縦しなければ注文に追いつけないそうだ。

【お問い合わせ】

ぬた屋本店 〒306-0033 茨城県古河市中央町3-8-5
[TEL]0280-22-4127 [FAX]0280-22-5199 [HP]http://www.nutaya.co.jp/

焼きわかさぎ【やきわかさぎ】

霞ヶ浦の名物

霞ケ浦のワカサギ漁は7月未から12月中旬まで小型卜ロ−ル船で行われる。風物詩とまでいわれた帆曳き漁は、残念ながら現在は見ることができない。しかも以前と比べて捕獲量も年々減っているそうだ。

ワカサギはキュウリウオ科の淡水魚でシシャモと同属。姿かたちはアユそっくり。その味はあくまでも淡白だから、天ぷら、フライにもってこいだし、酢の物にすれば酒もすすむ。そして素焼きにしたものがこれまた美味い。

栗山商店では、霞ケ浦のワカサギの串焼きを作っている。とれたてのワカサギを4〜5匹ずつ一本の串に刺して焼くが、素焼きとタレ焼きの二つがある。地元や近県では正月料理に欠かせない伝統の味である。軽く炙って醤油をつけて食ペるのがよい。

【お問い合わせ】

栗山商店 〒300-0201 茨城県かすみがうら市柏崎925
[TEL]0298-96-0645

だるま納豆【だるまなっとう】

本場の水戸納豆

最近はあちこちで新種の納豆がお目見えしているが、納豆はなんといっても「水戸納豆」が王者だ。最近は中身だけでなく容器も合理性だけを考えた発泡スチロール製が多くなった。しかし、水戸納豆はいまなお″わらづと″を続け伝統を守っている。納豆には、糸引き納豆と唐(辛)納豆の二種類があるが、水戸納豆は糸引き納豆である。

使われる大豆は地元でとれる小粒の品種。この大豆が栽培されるようになったのは、江戸時代の中期に水戸を流れる那珂川がしばしば氾濫したために、台風シーズンの前に収穫できる小粒の大豆を植えたということだ。大豆は前もって蒸気殺菌したわらづとに入れ、15時問ほど40度に熱した室(むろ)に入れる。そして発酵すると製品が出来上がる。

食べ方はいろいろあるが、いずれもよくかき混ぜて粘りけを出すことが大事。ご飯にかけたり、潰して納豆和え、納豆汁にしても美味い。

【お問い合わせ】

だるま納豆本店 〒310-0817 茨城県水戸市柳町1-7-8
[TEL]029-221-7068 [FAX]029-227-4030 [HP]http://www.darumanatto.jp/

参考資料「名産・珍味全国うまいもの」富士書店刊

北海道地方

東北地方

関東地方

中部地方

近畿地方

中国地方

四国地方

九州地方

沖縄地方