全国うまいもの

大分県

【県庁所在地】大分市【地方】九州地方
【人口】1,191,488人(2011年10月1日現在)
【特産品】かぼす、椎茸、関あじ、関さば、城下かれい
【県花】ブンゴウメの花【県鳥】メジロ
【県木】ブンゴウメ

九州地方東部にある県。山地の占める割合が大きく、西部には九重連山、南部には祖母山・傾山がそびえる。温泉の源泉数・湧出量ともに日本一で、別府湾に面する別府温泉、県中央部に位置する由布院温泉は全国的にも知名度が高い。

大分県

かぼす【かぼす】

天然の芳醇な香り

カボスは漢字で臭橙(しゅうとう)と書く。臭いからではなく、ダイダイより匂いが強いのでこう呼ばれる。ダイダイは全国どこでも栽培されているが、カボスは竹田、臼杵地方だけの特産品である。型はダイダイよりやや小さいが香りが高く、果汁も多い。

カボスは8月中旬頃から収穫がはじまるが、この走りの香りがもっともよい。8月下旬から9月上旬になると熟成して大きくなり、実の50%は果汁になる。しかし11月中旬になると皮が黄色くなり、香りが薄れて風味が落ちてくる。そこで「フンドーキン」では研究を重ねた結果、カボスを液状化して1年中芳香を保つことに成功した。さらには醤油とブレンドした「カボス醤油」も開発した。天然の芳醇な香りと醤油のうまみが一体となっている。

刺身や鍋物、吸物、漬物などに用いられている。レモンの代わりに紅茶、洋酒、焼酎に垂らすと風味を増す。

【お問い合わせ】

フンドーキン醤油株式会社 〒810-0801 大分県臼杵市大字臼杵501
[TEL]0972-63-2111 [FAX]0972-63-1505 [HP]http://www.fundokin.co.jp/

豊後佃煮【ぶんごつくだに】

風味満点の椎茸昆布

大分県緒方地方は椎茸の名産地として知られている。豊肥線緒方駅の正面に《椎茸発祥の地》の木碑が立っていることからもわかる。寛永五年(1628)、豊後の国の炭焼き源兵衛がたまたま原木のナ夕目に自然発生している椎茸を発見した。これがきっかけで藩の奨励のもとに椎茸栽培が広まり、大成功をおさめた。と木碑に書かれている。以来、技術の進歩とともに330余年にわたり、その意志は受け継がれている。

一方、大分県臼杵市は九州一の醸造地である。ここの醤油にハチミツ、味醂などを加えた煮汁で椎茸と昆布を煮詰めたのが「ぶんご佃煮」である。椎茸に昆布を加えたことで味にまろやかさが出て風味満点。

御飯のおかず、お茶漬けによくあう。その他、椎茸と海苔を刻み込んだ「椎茸のり佃煮」、椎茸と辛子を漬けた「椎茸からし漬」、「椎茸こんぶ茶」がある。

【お問い合わせ】

有限会社八宝堂 〒874-0920 大分県別府市北浜1-3-4
[TEL]0977-23-3031

柚こしょう【ゆずこしょう】

柚子と胡椒の香辛料

ユズの皮と青コショウを1年間塩漬けにした香辛料。形は練リワサビに似ていてピリッとした辛さが特徴。仕込みは9月下旬から10月下旬。青コショウは8月~9月にかけて熟成しないうちに早摘みしたもの。ユズは皮が黄色くなりかけた熟成したもの。どちらも地元耶馬渓町(やばけいちょう)で育ったものを使う。

青コショウは選別して良質のものだけを粉砕して塩漬けにし、ユズは皮を細かくきざんで塩漬けにする。このように、1年間別々に漬け込み、出荷する際に混ぜ合わせると一段と風味がよくなるのだそうだ。混ぜ合わせる配分は、青コショウ60対ユズ40の割合。この「柚こしょう」は20数年前に製品化され、矢野物産には全国から注文がきている人気商品である。

【お問い合わせ】

矢野物産 〒871-0422 大分県中津市耶馬溪町大字深耶馬3-222
[TEL]0979-55-2065

参考資料「名産・珍味全国うまいもの」富士書店刊

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