全国うまいもの

島根県

【県庁所在地】松江市【地方】中国・四国地方
【人口】712,336人(2011年10月1日現在)
【特産品】宍道湖七珍、出雲そば、ぼてぼて茶
【県花】ボタン【県鳥】ハクチョウ
【県木】クロマツ【県魚】トビウオ

山陰地方の西部を成す県。離島の隠岐島、竹島なども島根県の領域に含まれる。出雲地方・石見地方・隠岐地方の三つの地域に区分されることが多い。日本百景の宍道湖は汽水湖のために魚種も豊富で、とくにスズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シジミ、コイ、シラウオが宍道湖七珍と呼ばれている。近年では石見銀山が世界遺産に認定された。

島根県

津田かぶ漬け【つだかぶづけ】

色鮮やかな赤紫

昔、松江市の中心部を流れる大橋川一帯に松平家の菜園があり、武家用の野菜をつくっていた。その中に「赤カブ」があり、上流武士が食していた。色は鮮やかな赤紫で、形は根の部分の丸さが先にいくにしたがって細くなり曲がっている。

このカブの種蒔きは9月初旬で収穫は11月下旬。土に埋もれている部分は白く、地上にでている首ねのあたりは赤紫色をしている。収穫された「赤カブ」はきれいに洗い、寒風にさらしながら5日ほど天日に干す。それを塩と糠で約1週間漬け込むが、デリケートなカブだから風干し、塩の量、重石のバランスがとれないと良いものができない。伊原本店も、葉を付けたままの姿漬けで高い香りと甘い舌ざわりが特長だ。

葉はみじん切りにし、カブは輪切りにして醤油を少々たらす。おかず、お茶漬けによく合う。

【お問い合わせ】

株式会社伊原本店 〒690-0047 島根県松江市嫁島町11-5
[TEL]0852-24-1500 [HP]http://www2.crosstalk.or.jp/ibara/

出雲そば【いずもそば】

本物の味覚

「出雲そば」はあらためて説明するまでもなく、島根県を代表する特産品。そば粉は挽く順番によっておおよそ5種類に分けられる。一番粉のものはサラシナ系で色が白くて味はよいがやや風味に欠ける、五番粉のものはヤブ系で色が黒く香りが高い。

「出雲そば」はこれら5種類のそば粉を同じ割合で打つので、それぞれの良さがすべて生かされている。原料に使うソバは大山山麓や三辺山(さんべさん)でとれるもので、血圧を下げる効果のあるルチンやビタミンA、Bが豊富に含まれている。つなぎは上質の小麦粉を使った二八ソバである。この地では年越しや引っ越しのときは、小さなお椀で20~30杯も食べるそうだ。

ゆでる時間は生めんで5~6分、乾めんで7~8分。薬味はネギ、ノリ、モミジオロシ等が合う。

【お問い合わせ】

まるなか製麺 〒690-0001 島根県松江市東朝日町15-1

雲州にんじん【うんしゅうにんじん】

滋養強壮に抜群

「雲州にんじん」とは強壮滋養の「朝鮮人参」のこと。大根島は昔から雲州にんじんの産地として全国に広くその名を知られている。宝暦10年(1760)、当時の藩主松平公が藩の財政を建て直すため、江戸青山藩邸の小林新蔵に命じて試作したのがはじまり。そして、昭和40年代の漢方薬と保健強壮薬のブームによって需要が高まり、生産量も増大した。

このニンジンは、土の中の成分をことごとく吸い取ってしまうため、一度収穫したらその土で10年は栽培できないそうだ。種子を川砂の入った大鉢にまき、2ヶ月後苗木を畑に植える。生育した人参は9月に掘り出し、水洗いをした後、布に巻いて蒸し焼きにする。それを3回にわたり乾燥させると出来上がる。二ンジンを蒸して乾燥させた「紅参」と生のままを乾燥させた「白参」がある。その他、寿物産には「エキス」「粉末」「蜂蜜煮」「毛人参」がある。いずれも疲労回復と強壮に効果抜群。

【お問い合わせ】

寿物産 〒690-0001 島根県八東郡八束町二子
[TEL]0852-76-2555

参考資料「名産・珍味全国うまいもの」富士書店刊

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